▲30日に当地で開かれた体操の世界選手権の男子の個人総合決勝で、内村航平(コナミスポーツク)が92・332点で前人未到の6連覇を達成した。2位のマンリケ・ラルドゥエト(キューバ)に1・634点差をつけた。内村は来年のリオデジャネイロ五輪の代表に決定。世界選手権で獲得した金メダル数は、団体と種目別も合計すると、日本選手で史上最多の9個に伸ばし、メダル合計18個(銀5、銅4)とした。

 3位は90・099点でトウ書弟(中国)。初出場で予選8位の萱和磨(順大)は88・198点で10位だった。

 内村は床運動と跳馬の2種目で全体1位の高得点をマーク。あん馬では正確な演技を見せ、つり輪、平行棒、鉄棒は着地を決めた。
引用元:体操:世界選手権 内村、続く一人旅 「金」9個目 個人総合、最多更新6連覇 - 毎日新聞

▲戦う相手はいつも自分。出発前、ライバルが誰かを問われた内村はきっぱり答えた。その敵は回を重ねるごとに「加齢」という手ごわさをまとうが、二十六歳の王者は今回も蹴散らしてみせた。

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 「疲労も痛みもあるけど、そんなことは言っていられない。気持ちを強く持ってやったら気にならなかった」

 二十五日の団体予選で首を痛め、二十八日は団体総合決勝で全六種目をこなして日本を三十七年ぶり優勝に導いたばかり。それでもこの日の総得点は、ロンドン五輪後の世界選手権で最も高かった。

 「先輩たちを見ても、体操選手は二十四、五歳から一番苦しくなる」とかつて話した。今は「年齢のことはあえて言う気もない」と穏やかに話す。「今もDスコア(演技価値点)を上げられている。結果も残せているし、衰えは感じない」

 代表の今井聖晃トレーナーは、強さを保てている要因が筋肉の「反応力」にあるとみる。「特別、柔らかくもない普通の筋肉。それでも自分が力を入れたい瞬間に入れられる」。体の状態に合わせた演技ができ、大けがの危険も回避できているという。

 今回は妻と二歳、〇歳の娘が世界選手権を初めて現地で観戦。念願だった団体総合、個人総合の同時制覇を初めて成し遂げ、三人に向けてガッツポーズを決めた。一人の人間としては確実に年輪を重ねるが、トップ選手としての時間はゆっくりと流れる。「五輪は世界選手権と別次元。考えてやっていかないと足をすくわれる」。二つの金メダルは来年も誰にも譲らない。
引用元:内村、個人総合6連覇 世界体操:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)