▲【エルマウ=宮下日出男、桑原雄尚】ドイツ南部エルマウ城で開かれていた主要国首脳会議(サミット、G7)は8日午後(日本時間同日夜)、2日間の成果をまとめた首脳宣言を採択して閉幕した。中国による南シナ海の岩礁埋め立てに関し「現状の変更を試みるいかなる一方的行動にも強く反対する」と明記し、中国の野心的な海洋進出を牽制(けんせい)した。

 首脳宣言は、前文で自由や民主主義、法の支配、人権の尊重といった原則を確認。その上で「主権および領土の一体性の堅持に一致団結する」とした。

 中国の海洋進出をめぐっては、東シナ海、南シナ海での緊張状態に懸念を表明。国際法に基づく海洋秩序の維持や平和的紛争解決などの重要性を強調した。

 7日夜(日本時間8日未明)の討議で、安倍晋三首相は「東シナ海や南シナ海で緊張を高める一方的な現状変更の試みは放置してはならない」と指摘した。

 首脳宣言はまた、ウクライナ情勢について、ロシアによるクリミア半島の併合を改めて非難し、ロシアを含む全ての当事者が今年2月の停戦合意を完全に履行するよう要請。ロシアが停戦合意を完全履行するまで対露制裁を継続する方針も確認した。ウクライナによる構造改革への支持も表明した。
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引用元:【独エルマウサミット】中国の南シナ海埋め立てに「強い反対」明記 首脳宣言採択し閉幕(1/2ページ) - 産経ニュース



▲ドイツ南部エルマウで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)は8日午後(日本時間同日夜)、中国やロシアが進める力による「現状変更の試み」を非難する首脳宣言を採択して閉幕した。中国による南シナ海での岩礁埋め立てに「強い反対」を明記。ウクライナ危機をめぐる停戦合意の完全履行がない限り、対ロシア制裁を継続する方針を示した。温室効果ガスを2050年までに10年比で最大70%削減を視野に努力する新目標を掲げた。

 中ロ両国の反発は必至で、問題の長期化は不可避の情勢だ。日本が議長国を務める来年の伊勢志摩サミットでも対中ロ外交が焦点となりそうだ。
引用元:中国の南シナ海埋め立て非難 | 国内 | Reuters


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